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◆ 第25回 コーチングレポート ◆ T O P > コーチングレポート >
DATE : 2003.10.15
▼ 承認
今回は、承認についてお話をしたいと思います。

コーチングにおける「承認」の役割はとても大きなものです。
コーチの承認がなければ、おそらくクライアントは成果をあげることができないばかりか、コーチングを続けていくことさえできないでしょう。それほど「承認」とは重要なものです。

承認には、行為承認存在承認があります。
意味はそのままですが、行為承認とはクライアントが行った行為に対して承認をすることであり、存在承認とはクライアントの存在そのものを承認することです。

承認は時に賞賛や褒めることと間違われることがありますが、これらは全く違います。
賞賛や褒めることは、あなたの主観的な思いや意見であり、人によってそれらは絶対的なものではありません。けれども承認は絶対的なものです。
相手(クライアント)が行った行為をコーチがきちんと見ていて、それらの成果や事実を認めること。相手がそこにいて、何をし、何を考え、何を感じ、彼らがどのように生きているのかを知り、それをそのまま相手に伝えることです。

人は承認されることをとても望んでいます。
自分がここにいて、誰かにその存在を認めてもらい、必要とされていることを実感し、自分の行いを正しく評価してもらうことを望んでいます。
尾崎豊ではありませんが「僕が僕であること」を誰かに認めてもらうことが必要で、また本人もそれを自分自身で確信したいのです。

コーチングを行っていくとクライアントは決まって、日常の些細なこと(と、本人達はそう思っている)の気づきを増やしていきます。
今まで意識していなかったことに目を向けられるようになり、今まで見過ごしてきたこと(あるいは見過ごしそうなこと)を敏感にキャッチし、それらに気づき、感動し、感謝します。
クライアントはそれらの気づきをコーチに伝えます。そして自分の中の変化に気づきます。知らない間に、コーチングは日常生活にまで自然に溶け込み、自分の意識が高まっていることに気づきます。

これらは本人にとっても些細なことかもしれませんが、でも実はとても大きなことです。それを誰よりもすばやく察知し、評価するのがコーチであり、そしてコーチはクライアントにそのことを承認します。
このような体験は(コーチングを別にして)日常的にはあまり行われないことです。
それが故に、クライアントはコーチに承認されることの喜びを知りまた、自分が誰かに承認されることを何よりも望んでいたことに気づくのです。

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