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◆ 第47回 コーチングレポート ◆ T O P > コーチングレポート >
DATE : 2004.04.21
▼ ペーシング
今回は、ペーシングについてお話をしたいと思います。

ペーシングとは、相手に合わせることです。
よく「呼吸があう」といいますよね。呼吸があう人たちは言葉通り、呼吸のリズム・テンポがあってくるのだそうです。
呼吸のリズムやテンポが合ってくると、お互いが同調していき、自然とリラックスしていきます。

無意識に相手と呼吸を合わすことは難しいですが、意識的に呼吸を合わすことはできます。相手の肺(胸)の動きをよく観察してみるのです。息を吸ったり、吐いたり、そのリズムを自分も合わせてみます。最初はなかなか難しいかもしれませんが、色んな人で試してみれば、だんだんコツがつかめてきます。

あとは、話すスピードや声のトーン、言葉遣いや話の内容、表情や姿勢なども相手に合わせていきます。
すごくテンポよく元気に話しかけてくる相手に対し、ゆっくりとしたスローテンポでこちらが返事をすれば、相手は会話のリズムをうまくつかめなくなり、話がつづかなくなるかもしれません。また相手が話している言葉を途中でさえぎったり、意味もなく話題をかえたりすれば、相手の話す意欲をそいでしまったりする場合もでてきます。

ペーシングは、親密な関係をつくるために重要で、それは「郷に入っては郷に従う」に通じるものです。
人は自分と異なるものに対し、危険な存在だと判断し恐怖感と防御意識を持ちます。ですので、相手に受け入れてもらうためには、その人にとって「自分は危険な存在でない」ことをアピールする必要があり、そのアピールの方法として、「あなたに合わせる」といった行為が必要なのです。
違う土地に行けば、その土地独自のルールに従い、仲間として受け入れてもらおうとします。余所者ではなくそこの土地の者になろうとします。人は皆、自分では意識をしていないところで、ペーシングを実践しているのです。

親密な関係になりたいと思う相手がいる場合は、ペーシングを心がけてみてください。想像以上の効果が得られるかもしれませんよ。

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