今回は、頭でするコミュニケーション・心でするコミュニケーションについてお話をしたいと思います。

普段、仕事などでわたしたちは「頭」でコミュニケーションをしています。頭でするコミュニケーションとは、言葉を文字通り認識し理解するコミュニケーションで、それがきちんとできると会話はとてもスムーズに円滑に運ばれます。

でもこの頭でのコミュニケーションは、健康な人同士でないとなかなかうまくいきません。カウンセリングを必要とするような心が病んでいる人には難しいコミュニケーションです。
頭の中で筋道立てて、相手に理解してもらうように説明する。相手の言葉を理解し、質問があればそれに対する答えを返す。
頭で考えて、相手に返す。コーチングを受けていると、どこかコミュニケーションのトレーニングを受けているように感じる場合があるかもしれません。

では、心でするコミュニケーションとはどんなコミュニケーションでしょうか。このコーチングレポートでも何度もくり返し書いてきましたが、相手の気持ちを受け止めるコミュニケーションであり、相手の気持ちを感じる、共感するコミュニケーションです。
もちろんコーチングでもするコミュニケーションですが、カウンセリングではこのコミュニケーションが全てです。

自分の話を聞いてもらうのが頭のコミュニケーションであり、自分の気持ちを感じてもらうのが心のコミュニケーションなのです。

心のコミュニケーションができる相手は、ごくわずかです。家族・恋人・親友…など。でも、その人たちとさえもできない場合があります。そんな時、わたしたちは孤独感に苛まれたり、誰も自分の気持ちなんてわかってくれないと失望を感じたりします。

あなたは日々、どの様なコミュニケーションをしていますか？
頭のコミュニケーションはしっかりできている状態ですか？
また、心のコミュニケーションができる相手はいますか？

この機会にすこし考えてみていただければと思います。